帰宅したダーが真顔で言った。 『めちゃくちゃ凹んだ…』 あら、何があったのかしら? わけを聞くと… 取材先からもどったら、携帯電話に付けていた『ウッディー』のストラップがなくなっていたと言う。 そのウッディーのストラップは、boyからのプレゼントだった。 Toyストーリーが大好きなboyが選びに選び抜いて ダーにはウッディー、私にジェシーをプレゼントしてくれたものだ。 『え?やっぱりぃ?』 実は私の『ジェシー』も、ある日忽然と携帯電話から姿を消した。 よほど取れやすく出来ているのかな。 続けて二つもなくなってしまうなんて、ひどい。 でもね、実はその私のジェシー…。 つい最近私のもとに帰ってきたのだ。 私のもとに…というより、 boyのもとに…かな。 部屋を片付けていたboyが『これ、ママにあげたジェシーじゃない?』と、ホコリにまみれたジェシーを私に手渡した。 なんでboyの部屋に私のジェシーがあったのか、 どうしても思い当たらない。 なんでかなぁ…。 もやもやした気持ちもあったけど、それよりなにより大事なジェシーが帰ってきたのだ! 私はうれしくて何度もジェシーにホオズリした。 そしたら今度はダーのウッディーが行方不明。 恐らく取材中に球場でなくしたというかららもう絶望的だ。 ジェシーがいなくなった時、これでウッディーは一人ぼっちになってしまったのだと、えらく悲しく感じたから、 今度はジェシーが一人になったことが悲しかった。 せっかく出てきた続きをみる
『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』