食器がぶつかる微かな音で目が覚めた。 私はリビングのソファーにいた。 時計を見ると夜8時半。 あれ。 いったい何がどうしたんだったかな。 音のするキッチンの方に目をやると、 そこにはboyの姿があった。 手にゴム手袋をして、食器を洗っている。 夢かと思った。 一気に目が覚めて、事態の把握につとめるべく、頭をグルグル回した。 そうだ、とても疲れてしまい、夕食後の片付けはさておいて、ソファーでだらりとしていたのだった。 boyと二人、テレビのお笑いを見ながらげらげら笑っていたはずなのに… いつのまにか眠ってしまったようだ。 片付けの済んでいなかったはずの食卓はきれいになっている。 そして、ソファーからは半分だけが見えるキッチンの、シンクの前にはboyの姿。 ダーがよくそこに立っている姿は見慣れたものだけど、 b続きをみる
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